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サプリメント

サプリメント選びのポイントと健康被害

サプリメントは、上手に活用すればとても便利で健康の味方になってくれますが、一方で使い方を誤ると健康被害など思わぬ落とし穴があります。

サプリメントで失敗しないために、基本的な知識と注意点、正しい利用方法について、学んでおきましょう。

サプリメントとは?

サプリメントは、私たちの生活に欠かせないものとなりつつありますが、一般で言う健康補助食品や栄養補助食品、医薬品の中ではどのように位置づけられ、どのような違いがあるのでしょうか?

日本の現在の法律では、人が口から摂取するものは、「医薬品」・「保健機能食品」(特定保健用食品・栄養機能食品)・「一般食品(健康食品含)」の3種類に分類され、サプリメントはこのうち、「保険機能食品」の中の「栄養機能食品」に分類される「栄養補助食品」として位置づけられています。

これらは、平成13年4月に新たに創設された保健機能食品制度によるもので、サプリメントが属する「栄養補助食品」は「身体の健全な成長、発達、健康の維持に必要な栄養成分の補給・補完を目的とした食品」とされており、基準さえ満たしていれば、審査や許可は必要はないというものです。また、この栄養補助食品も2つに分類され、特定の栄養素を摂取できる食品(サプリメント)の他に、栄養素をバランスよく補給できる食品(バランス栄養食品)があります。

一方、通称「トクホ」と呼ばれる特定保健用食品は、国の審査や許可が必要で、現在約1,200品目が許可されています。

なお、健康補助食品は、一般食品に分類されるもので、厚生労働省の外郭団体「財団法人日本健康・栄養食品協会」の審査を通過した、JHFAマークが入ったものとされていますが、「病気に対する効能効果」などの表示はできない決まりになっています。

また、医薬品は、成分はもちろん、安全性、使用方法など厚生労働省の厳しい審査を受けて、薬事法上において正式に承認を受け、合格したものだけが医薬品と認定されます。

しかし、メーカーによっては、サプリメントを初め栄養補助食品や健康補助食品等、様々な名前をつけて販売されているものが多く、一般的には非常に区別がつきにくいものと言わざるを得ません。但し、購入する側としては、サプリメントは薬ではなく、効能、効果が正式に認められているものではないということをしっかりと認識した上で購入・摂取する必要があります。

サプリメントの種類

今現在、非常に多くの種類のサプリメントが販売されていますが、成分別に大別すると、「ビタミン類」、「ミネラル類」、「アミノ酸類」、「ハーブ類」の4種類とされています。

まず、ビタミンについては、ビタミンA、B、C、D、E、K、ナイアシン、葉酸が主な成分です。ミネラルは、主にカルシウム・カリウム・ナトリウム・マグネシウム・鉄といった種類のものです。どちらも特定の種類の成分に絞ったものと、多くの成分が総合的に配合されたものがあります。アミノ酸は、人体に必要なアミノ酸は20種類で、アルギニン、グルタミン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸などがありますが、そのうち8種類(スレオニン、メチオニン、ヒスチジン、フェニルアラニンなど)は体内で作ることができない必須アミノ酸と呼ばれ、これらを補給できるサプリメントを指します。ハーブについては、原料にハーブを主体としたサプリメントの総称です。

次に、栄養素の面から分類すると、

①人間が生きていく上で必要な栄養素(ベーシックサプリ)、②用途に応じた栄養素(ターゲットサプリ)の2つに分けられます。

①の成分で代表的なものは、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸(DHA・EPA)、食物繊維などです。②はアロエ、イソフラボン、クロレラやハーブなど、それぞれに特徴的な機能を持つ成分が挙げられます。

基本的に、①のビタミン、ミネラルを初めとする栄養素を選んだ上で、②の、自分の目的に当てはまるサプリメントを選ぶと、十分にその機能を果たすことができると言われています。

もしくは、サプリメントを選ぶ場合は、ビタミンやミネラルも一緒に配合されたものを選ぶことで、より効率よく摂取することができるのです。

サプリメントを飲む前に!

以前は、食事のバランスに気をつけていれば、サプリメントは必要ないと考えられてきました。しかし、今は違います。

昨今のライフスタイルの変化から、食生活はずいぶん変わってきました。昔からの食品は陰を潜め、その代わりに便利な加工品やインスタント食品が食卓に並ぶことが多くなりました。今までは使用されたことのない食品添加物により、食物が必要な栄養成分を失っている場合も少なくありません。

例え昔ながらの食生活をし、仮に30品目を摂取できたとしても、私たちが普通に口にすることができる野菜は、化学肥料などの使用により貧弱となった大地から生み出されたもので、そのため、昔の野菜よりも遥かに栄養価の低い食べ物となっているのです。

事実、この50年間で、ほうれん草に含まれるビタミンCの含有量は12分の1にまで減少し、穀物類も精製される段階で必要な栄養素の多くを失っているという報告もあります。

更に、食事の欧米化により、現代人の食生活は「カロリー過剰、栄養素不足」となっているのです。

サプリメントの選び方

サプリメントには、合成のものと天然のものがあります。
合成サプリメントとは、「薬品などを合成した化学合成サプリ」で、天然サプリメントには、「天然の素材を合成して作ったサプリ」と、「天然の食物をそのまま使用しているサプリ」の2種類があります。

基本的に、「化学合成サプリ」は値段が安く、どこでも手軽に購入することができます。逆に、「天然のサプリ」は値段も高い上、扱っているメーカーも非常に限られています。

天然のサプリと合成のサプリの効果の違いですが、ビタミンなどの単体で摂取する場合は、どちらもあまり変わらないと言えます。ただ、天然サプリの場合は、原料となった食物がもともと含んでいるその他の栄養素(ファイトケミカル)をそのまま同時に摂取することができるという利点があります。

また、例え合成サプリでも、単独ではなくいろいろな栄養素が組み合わさっているような、総合的なものを選ぶことで、その相乗効果から、摂取した栄養素は体内で効率よく働くことになるのです。

次に注意することは、食品添加物・防腐剤・合成着色料など、基本的に栄養補助に必要のない成分ができるだけ入っていないものを選ぶことです。サプリメントは長い期間をかけて摂取するものなので、この不必要な添加物が入っていれば、その分、体に害を及ぼす可能性があるからです。

後は、自分の用途に合わせてサプリメントを選び、栄養素の量と値段を見比べて比較してみるとよいでしょう。サプリメントは処方されるものではないため、選んだ結果の責任は自分にあると言えます。そのため、より慎重に選ぶことが大切です。

また、サプリメントによってはアレルギー症状を引き起こすものや、今現在服用している薬と併用することができないものもあります。この辺りのこともよく考えて、選ぶようにしましょう。

サプリメントの摂り方

サプリメントは、基本的にいつ摂ってもよいとされています。しかし、より効果的なのは、食事中の摂取です。食事中は消化吸収のための準備が整っているため、サプリメントの成分も吸収されやすくなっているからです。ある調査では、満腹時は、空腹時の約1.6倍の吸収率とも言われています。

また、ビタミンA、D、E、Kといった脂溶性ビタミンは、油や脂肪分を含む食事と一緒だと効率良く吸収されます。

その他、水溶性のサプリを摂る場合、水が一番吸収率が高く、脂溶性のサプリでは牛乳、ミネラルの場合は柑橘系の飲み物で飲むと吸収率が高いことが分かっています。

ただ、栄養素によってはお茶やコーヒーに含まれているタンニンが鉄分の吸収を妨げる働きがあるように、飲み物の成分によって摂取の邪魔をする場合もあります。ですから、複合的なサプリメントの場合は、基本的に水で飲むのがよいでしょう。

なお、ビタミンB群やビタミンCなどの水溶性ビタミンは、一度に多く摂りすぎると、余分なものは身体の外に排泄されてしまうため、何回かに分けてこまめに摂取するとよいでしょう。

複数のサプリメントを一度に摂る場合、摂り過ぎや、サプリメント同士の相互作用が心配されることもありますが、サプリメントは食品なので、基本的には組み合わせて摂取しても問題ないとされています。

ただし、製品によっては配合されている成分が重複しているものもあるため、組み合わせによっては、目的に合わせてどちらかを選んだり、量を調節するなどの工夫をして摂取しましょう。 また、一度に全てのサプリメントを摂るのではなく、 1日のうち、何度かに分けて摂るのもおすすめです。

サプリメントは、一度に多く摂ったからといって、結果が早く実感できたり、より健康になる、というものではありません。それよりも、1日の目安量を正しく摂り、長く続けることで、期待される効果が感じられると言うものです。健康のためにも、サプリメントを上手に利用しましょう。

美容・健康ダイエット

美容やダイエットに効果があると言われるサプリメントは、数多くあります。例えば、代表的なものに、唐辛子の成分と言われるカプサイシンや、アミノ酸、ギムネマシルベスタ、セサミンなどがあります。

これらには、体内の基礎代謝を上げる作用があるもの、体内の脂肪を燃焼させるもの、食欲を抑えるものなど様々な性質があります。そのため、自分の生活スタイルや体質をよく考え、それに合ったものを選ぶことが大切です。

例えば、運動をしているのに痩せないという場合は、基礎代謝を上げる働きがあるアミノ酸のL-カルニチン、αリポ酸、コエンザイムQ10などが挙げられます。

その他、炭水化物を取りすぎの人の場合は、ファセオラミン、ギムネマシルベスタが挙げられます。ごはんやパンなどのような炭水化物は、体内でデンプンからグルコース(ブドウ糖)に変化します。ここで、余分なグルコースは、体内で脂肪細胞に換わって蓄えられるため、例え脂肪分を摂取していなくても肥満の原因となります。しかし、これらの有効成分は、体内でブドウ糖に変化するのを防ぐ働きがあるとされています。

また、低インシュリンダイエットと呼ばれるものがありますが、これにはインシュリンを正常にさせる働きがあるクロムが代表的成分です。インシュリンの働きが悪いと、脂肪分解がされずやせにくい体になると言われています。そこで、インシュリンを正常にさせ、脂肪分解を促すというのがインシュリンダイエットなのです。

しかし、ただ痩せるだけではなく、美しく痩せたいという場合は、脂肪を筋肉へと変える働きがあるプロテインや、肌を整える働きがあるビタミンBなども併用して摂取するとよいでしょう。

但し、サプリメントだけに頼るのではなく、まずは自分の食生活などを見直し、その上で今の自分に必要なサプリメントを摂取することで、より効果的なダイエットへとつながると言えるでしょう。

肥満・糖尿のサポートに

生活習慣病として挙げられる病気の中に、糖尿病があります。以前は、中高年者を中心に発症した病気でしたが、食生活などの変化により、今は若い世代でも無視できない病気の1つです。

主に、糖尿病には大きく分けて2種類のタイプがあり、1つはすい臓からのインスリンがある日突然出なくなるために発症する「1型糖尿病」、そして、食事や運動などの生活習慣が関係し、インスリンが不足するために起こる「2型糖尿病」で、糖尿病患者の90%がこのタイプと言われています。

これらの治療法として、食後に上昇する血糖値をコントロールするためにエネルギー制限を行うこと、血糖値の上昇を抑えることの2つが挙げられます。

最近では、これらを上手くサポートすることができるサプリメントも登場し、糖尿病の治療にも役立てられています。まず、血糖値の上昇を抑えるのに有効なサプリメントは、桑の葉やギムネマ、グァバが特に有効だとされています。なお、これらは食事で摂った糖の吸収や、消化酵素の働きを抑制する働きがあるため、食べる直前か食事と一緒に摂る必要があります。

その他、食事制限に役立つサプリは、グルコマンナン、ガルシニアなどで、これらは満腹感を与えたり、食欲を制限する効果があるとして知られています。

このようなサプリを摂取することで、糖尿病をサポートすると同時に、結果的に肥満の解消にも繋がることになり、健康な体を維持または改善するためにも、上手に利用することが大切です。

なお、サプリメントによっては、血糖値の上昇を抑制する効果があるため、インスリン注射時に飲むと過剰に低血糖になり、健康を害する場合もありますので、医師などの専門家に相談し、用法・用量・注意事項を正しく守って服用する必要があります。

いつまでも若々しく

最近、よく「アンチエイジング」という言葉を耳にすることがあります。これは、若さを維持するという意味で、女性だけでなく男性にも広まりつつある考え方ですが、どのようにすれば若さを保つことができるのでしょうか?

気になる老化のポイントとしては、肌の衰え、体の衰え、脳の衰えの3つが挙げられます。これらを完全に防ぐのは無理ですが、それぞれの効能に合ったサプリメントを摂取することで、少しでも老化を遅らせたり、防ぐことは十分に可能です。

例えば、肌の衰えを防ぐことに関しては、まずヒアルロン酸、コラーゲンがその代表格です。ヒアルロン酸は、体内の各組織に存在し、その優れた保水性と弾力性により、細胞間にたっぷり水分を蓄える働きやクッションの働きをしています。しかし、加齢と共に減少し、40代では20代の約半分の量になるとも言われています。また、ヒアルロン酸を摂取する場合は、ヒアルロン酸を囲い込む働きがあるコラーゲンも同時に摂取することが大切です。

次に、体の衰えですが、最近の研究結果により、体内の活性酸素によって身体の細胞や組織が酸化して変質し、身体機能が衰えるのではないかということが言われ始めました。このことから、体内の活性酸素を除去する働きがあるサプリメントを摂取すると、老化を防ぐことができるとされています。

活性酸素を除去する働きがあるサプリは、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10、グルタチオン、ピクノジェノールなどがありますが、これらはそれぞれ複合的な働きがあり、それによる効果も期待できるため、できるだけ多くの種類の成分を摂取することが大切です。

次に、脳の衰えに効くサプリですが、有名なものは、DHAやイチョウ葉エキス、ホスファチジルセリンが挙げられます。これらは脳の働きを高めるほか、記憶力・創造力の増強、ストレスを和らげる働きをするものもあり、話題となっています。

このように、一口にアンチエイジングと言っても、老化の種類もいろいろあります。今の自分にとって何が足りないのか、必要な成分は何なのか、よく考えた上でサプリメントを選ぶことが大切なのです。

気をつけて!サプリメント被害

今や、サプリメントが私たちの生活にとって当たり前のものとなっていますが、同時に、サプリメントによる被害もあることも無視できません。

例えば、体調を整えるはずのサプリメントによって、逆に体調を悪くしたという場合があります。これは、サプリメントの成分に問題があると言うよりも、その摂取方法や摂取量が体に合っていない場合が多いようです。誤解をしている人も多いようですが、有効成分であれば、何をどれだけ摂っても体によい効果があるというわけではありません。例えば、脂溶性ビタミンの過剰摂取は体に過度の負担がかかってしまいます。また、自分が普段飲んでいる薬があるなら、その薬との関係も大きく関わってきます。

このように、誰もが簡単に、どこでも購入できるサプリメントですが、よい成分だからと言って闇雲に摂取しても、逆に体に負担をかける場合があるので、購入しようとする側も、ある程度の知識が必要だと言えます。

次に、サプリメントの価格ですが、サプリメント先進国のアメリカでは、ごく普通の食品程度の価格設定をされているものが大半です。しかし、日本では、場合によっては不当に高い価格で販売されている商品も多く見られることがあります。

サプリメントは、安いものが悪く、高いものが良質だというわけではありません。確かに、これらの判断は非常に難しいところではありますが、表示と価格のバランスにも注意する他、信頼の置けるお店やメーカーを利用することも安全策の1つとも言えます。

サプリメントは、基本的に、長期間続けて、初めて成果が現れるものです。だからこそ、より体によいものを選ぶ力を自分自身で身に付けることも必要なのです。

人気サプリメントTop10

実に様々な種類のものがあるサプリメントですが、一般的にどのようなものに人気が集まっているのでしょうか。

1位ヒアルロン酸(肌の衰えや関節の痛みなどを和らげる働きがあり、女性を初め中高年の方の知名度も上がっています)

2位プラセンタ(胎盤で、植物性、動物性のものがあり、自然治癒力を高め、疲労回復や美肌効果、冷え性などにも効果があります)

3位黒酢(玄米を1〜3年かけて発酵、熟成させた酢。血糖値上昇の抑制、コレステロールや中性脂肪の減少、アレルギー症状の改善の効果があるとされています)

4位プエラリア(タイでは女性の若返りの薬とされている植物です。女性ホルモンのエストロゲン様作用があり、豊胸効果が期待されています)

5位ウコン(沖縄と鹿児島で自生する植物。肝機能に非常に効果があるとされています)

6位αリボ酸(主に体内のミトコンドリアを活性化させ、活性酸素抑制による強力なアンチエイジング効果があり、その効果はビタミンC、ビタミンEの400倍もの抗酸化力があるといわれています)

7位5αリダクターゼ(抜け毛の原因となるジヒドロテストステロンを生成する酵素の活動を鈍らせる効果があります)

8位ブルーベリー(眼精疲労や視力回復などの目の健康に効果があるといわれ、強い抗酸化作用もあります)

9位DHA・EPA(脂肪燃焼を活発にし、頭の働きをよくするほか、子供から大人まで必要な成分を多く含んでいます)

10位コエンザイムQ10(20才を境に体内の量が激減する成分で、抗酸化力、免疫機能の強化など、老化を防ぐ作用があります)

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第二部:サプリメントマーケットの拡大と健康被害

内閣府は、トクホなどの健康補助食品やサプリメント商品のマーケット規模は、2012年度で約1.5兆円にも達し、利用者数は5,300万人を超えていると報告しています。非常に多くの人がサプリメントを利用しています。

しかし、マーケットが大きくなればなるほど粗悪品の健康食品、サプリメントも増加することになります。そして、これらの製品ほど、法律で禁じられている効能を宣伝文句に大々的に使って売り出すことから、治らない病気が治るように思って購入してしまうことが起こります。そして、海外の輸入品のダイエットやEDのサプリメントを購入して死亡や重い病気を発症するニュースも多く聞かれます。また、海外製品のみならず、中にはサプリメントに含まれる化学合成成分の添加物で病気を発症する事例も大きなニュースにはなりませんが、国立健康・栄養研究所のホームページなどには掲載されています。

そこで、少しでもそのような怪しい製品を購入しないための見分け方に関して、最低限の知識をもっておく必要があります。

栄養成分配合量,原材料,天然由来,添加物,安全の5つをチェック!

サプリメントのマーケットは2012年度で1,5兆円、5,300万人が利用するマーケットです。しかし、中には一部の海外製品に多く見られる使用してはいけない成分が含まれていて死亡する事例や、国内製品でも添加物が多く含まれて、人によってはその添加物で病気を発症したりすることも報告されています。

少しでも健康被害を少なくするための最低限の知識を身に付けておく必要があります。製品を購入するときは、どうしても宣伝文句ばかりが気になりますが、一旦、無視してサプリメントの品質、効能が本当に信頼できるのか見分けるためには5つのポイントから製品を検討しましょう。
そのポイントとは、次の5つです。

  1. 栄養成分配合量
  2. 原材料
  3. 栄養成分は天然由来かどうか
  4. 添加物
  5. 安全のための認証

です。
これらについて、順次説明していきます。

ポイント1)栄養成分配合量とパッケージ記載項目

健康食品、サプリメントは法律上は食品に分類され、品質に関する表示についてJAS法という法律の適用を受け、表示項目と表示順番が定められています。表示項目は、1)名称、2)原材料名、3)内容量、4)賞味期限、5)保存方法、6)販売者の6項目です。最低限、この項目が表示されています。この項目すら無いような製品であれば購入は控えた方が良いでしょう。

また、原材料は、含まれている重量の多いものから順番に記載するように義務付けられています。これを見ることで、実際の量が書いてなくても使われている量の順番が分かるようになっています。細かくは、製品の種類によって表示基準は異なります。健康食品、サプリメントは、「加工食品品質表示基準」が関係し、製品によっては、「遺伝子組換え食品に関する品質表示基準」や「有機農産物加工食品の日本農林規格」が適用され、遺伝子組換え農産物及び遺伝子組換え農産物を原材料としていれば、その旨の表示が義務付けられています。また、有機JASマークがついていなければ、「有機」「オーガニック」等の表示ができないことになっています。

ポイント2)原材料

製品のパッケージには、原材料の表示義務が課せられているため必ず原材料が表示されています。一方、栄養成分の配合量に関しては、表示義務は課せられていません。そのため書かれていないメーカーの製品もあります。良心的なメーカーの製品には栄養成分の配合量もきちんと書かれています。従って、栄養成分の配合量が、もし書かれていない場合は、この時点で一旦、購入するという選択からは外して考えましょう。なぜなら、どの成分がどれだけ含まれているかはもっとも基礎的な情報であるからです。

また、健康に良い栄養成分であっても、過剰に摂取すると健康被害がでる栄養成分もあります。しかし、書かれていないと、その判断が全くできないからです。尚、購入前は、パッケージを見ることができませんが、最近はインターネットでこれらの情報も詳しく表示されているので事前に確認できます。良く聞くという宣伝文句ばかりで、これらの大事な情報が抜けていれば怪しいと思っても良いでしょう。

ポイント3)天然由来か化学合成か

原材料に使われている栄養成分が、原材料が天然由来成分か化学合成の成分かを次にチェックしましょう。可能な限り天然成分由来の原材料であるほうが健康被害は出にくいので、同じ栄養成分、同じ配合量の製品でどちらを購入するか迷う場合は天然由来成分の製品を選択する方が安心できます。天然由来成分の製品は、価格が高い、濃度が低いというデメリットがあります。しかし、多くの栄養成分は単独で体内で効能を発揮する訳でなく、いろいろな他の栄養成分と相乗効果を発揮して、その栄養成分の効能が発揮されます。

天然由来成分の製品には、多くの場合それらの成分が最初から含まれているため、例え、価格が高く、濃度が低くても効能が高いので結局はお得であるということが十分考えられます。また、天然栄養分には、体内でのその栄養素の利用率が高いというメリットもあります。いくら、たくさん栄養成分が含まれていても、体内に吸収されて、利用されなければ意味がありません。体内に吸収されないと、便や尿と一緒に体外に排出されて役に立ちません。天然成分の中には、合成よりも2倍以上体内での利用率が違うと言うことが分かっています。

ポイント4)添加物

サプリメントには、添加物を使用しないと製造が非常に困難になるため必ず使われています。添加物は、余程、酷いメーカーは別にして添加物単体では量を守る、濃度守るなどの制限が付く場合もありますが、安全性はきちんと確認されているものが使われています。しかし、中には添加物の組み合わせによって、量の制限、濃度の制限をそれぞれに守っていても、場合によっては有害になる可能性は完全に排除されていません。そのため、出来るだけ使われていない方が良いことになります。

尚、添加物を全く無しにすると、製造しにくいだけでなく湿気を吸収して品質劣化を起こしやすくなり製品として消費者が利用できないなどの問題が起こります。具体的な添加物には、着色剤、保存剤、香料、甘味剤などがあります。成分名としては、ゼラチン、グリセリン、レシチン、ミツロウ、サフラワー油、セルロース、でんぷん、乳糖、麦芽糖などやその他の化学合成成分があります。同じ栄養成分のサプリメントがあれば、化学合成成分の添加物を選択するようにするほうが良いでしょう。特に海外製品をそのまま輸入されて販売されている製品は英語表記なので分かりにくいので注意が必要です。

ポイント5)認証制度について

添加物の危険性や製品そのものの品質や安全性は、いくらメーカーが、品質が良い、安全と言っても販売をしていても、それは確実に保証されているわけではありません。そこで、「一般社団法人日本健康食品・サプリメント情報センター」が健康食品・サプリメントの品質・安全性を確認するための審査基準を設けて保証する制度が2010年から「ハイクオリティ認証」という制度をスタートさせています。

原材料や添加物を見ても良く分からないという場合は、この制度の認証を受けている製品から選ぶという方法があります。この制度は、成分だけでなく作っている工場の衛生管理にまで及んでいるので安心できます。どの製品が対象かは公開準備中のようです。現時点では、個別のメーカー毎に認定を受けている製品かを確認する必要があります。認定を受けるには費用が発生するため、この認定がないから品質、安全性に問題があるというわけではありません。将来的には、この認定に合格しなければ販売できないというようになるのが理想です。

健康食品と薬事法との関連

健康食品は健康に良い成分が含まれていますが、「医薬品」ではなく法律上の分類は「食品」です。そのため、医薬品に書かれているような「この病気に効果があります」というような効能を表示することが禁止されています。また、医薬品にしか使用を認められていないような成分を食品に配合して製品をつくり、販売することも禁止されています。

海外の製品には、健康食品でありながら、医薬品に含まれる成分が配合されているケースが良く見受けられます。医薬品として認められている成分なら、問題ないのでは思われるかもしれませんが、用法、用量を守らないと危険な場合や、他の医薬品、健康食品との組み合わせで危険な場合もあり医師の指示に従う必要があるからです。

どうしても、健康食品では宣伝内容がオーバーな表現や嘘の内容が含まれている場合も多く見受けられます。健康食品に含まれている成分は身体に良いものが多いですが、病気を治すような効果までは、医薬品と違って厳密で科学的な検証が行われていません。そのため、医薬品と同じような効果があると消費者が誤認すると結果的に治療の機会を消費者が失うことになるなどの理由で規制されています。

健康補助食品の摂取の考え方

健康補助食品の宣伝文句には、体験談が載っていて、がんが治った、脂肪が燃焼して簡単にダイエットできましたなどと言う魅力的な表現が並び、ついつい購入すれば同じことが自分にも起きるのではないかと考えてしまいますが、これらは決して嘘ではないかもしれませんが、全ての人に効果があるとは必ずしも限りません。その点を理解して購入することは問題ありませんが、自分にも効くと思うと後悔する可能性が高くなります。

また、もう一つの問題点は、仮にこれらの製品が、本当に効果があるとしても、ビタミン、ミネラルその他の基礎的な栄養成分が不足していると十分な効果を発揮できない可能性があります。極論ですが、いくら栄養価が高いからと言って、それらだけを摂取して、他の栄養成分の摂取が不足すると、せっかく摂取した栄養成分も十分な働きができなくなる可能性が高まります。特に、ビタミンやミネラルが不足することは、人間にとって水や空気なしでは生きていけないのと同じ状態になります。これらの基礎的な栄養成分を全てしっかり摂取して、さらに有効な成分の製品を摂取することで、その栄養成分が効果的になります。

ビタミンの効能を最大限に活かすには最低摂取量ではダメ?

ビタミン摂取の基本は12種類あるビタミンの必要量を全て不足することなく摂取することが基本です。どれか一つの種類のビタミンが欠けても健康は維持できません。そのために厚生労働省はそれぞれのビタミンについて最低の摂取基準を定めています。

では、この量だけ摂取していれば、それぞれのビタミンが持つ効能を十分に得ることができるのでしょうか? 実は、最低摂取量基準は、言葉通り最低限摂取しなければならない量であって、それぞれのビタミンのもつ効能が十分に発揮できる量とは異なっています。例えば、抗酸化力の高いビタミンEは、日本の最低摂取量は、1日に8mgですが、アメリカでは、ビタミンEの抗酸化力を十分に期待するには100〜300mgを摂取することを勧めています。300㎎は、日本の上限摂取量の半分以上にあたります。

従って、最低限の摂取量を取っていれば十分な効果を期待できるとは限りません。他のビタミンについても同様に考える必要があります。特にマルチビタミン剤などは、一つのビタミンの配合量が少なくなるので最低摂取量を取っていても十分な効果を得ることができません。ビタミンEの持つ効果を最大限に活かすにはマルチビタミン+高濃度ビタミンEを目的に応じてたくさん摂る必要があります。他のビタミンについても同様です。

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第三部:サプリメントとどう付き合えばいいの?

サプリメントを日本語でいえば栄養補助食品です。
食生活のバランスが崩れてしまった場合などに不足する栄養成分を補うためのものです。

基本的には栄養成分は食品から摂取するほうが自然なので副作用などの心配は少なくて済みます。しかし、サプリメントはタブレットやカプセルなど非常に摂取しやすい状態になっているので食欲がない時やどうしても嫌いな食べ物があるときなどに非常に有効なものです。

タブレットやカプセルなどはその丸い形状から喉を通りやすくなっています。体内で溶ける速度もきちんと計算されています。あの小さな粒の中に有効成分を閉じ込めるなんてまさに人類の英知のたまものです。おかげで病気のときにも極端な栄養失調のときにも食品では絶対に不可能な量の有効成分を摂取することができるのです。

付き合って損はない相手ということでしょうか。

サプリメントだけでは完全な栄養摂取はできない

これはごく当たり前のことです。食品にはさまざまな成分が含まれています。食品を摂取するとそれらの成分が複合的な働きをして人に影響力を発揮するのです。

たとえば、青魚が嫌いだからフィッシュオイルのサプリメントを摂るとします。たしかにDHAやEPAの摂取不足は補えます。ただ、魚を食べる効果はDHAやEPAやたんぱく質がさまざまな海のミネラルと合わさってもっと複雑に人体に影響を与えています。この複合的な効果というものは現代科学でも解明されていないことが多いのです。

では、偏食のひどい人がサプリメントを摂ることは無駄なことか?といえば決してそんなことはありません。極端な栄養失調にサプリメントを利用することは医療現場でも盛んに行われていることです。

いろいろあるサプリメント

サプリメントにはいろんな種類がありますがその中でもっとも大きな分類方法は、食品そのものを凝縮したものと食品から特定の成分を抽出して凝縮したものという分類です。

にんにく卵黄とかブルーベリーなどは食品そのものの成分を抱合的に凝縮したものですから有効成分の含有量には個体差があります。しかし、食品そのものの複合的な栄養構成は生きています。それに比べると、DHAやEPAなど、特定の成分をうたったサプリメントは成分含有量は一定ですが食品そのものの栄養構成はなくなっています。

最近増えてきたサプリメントではマルチと銘打った製品があります。食品そのものを凝縮したものではなくて抽出した成分を複合的に組み合わせたもので、マルチビタミンやマルチミネラルなどです。

どのサプリメントを選ぶかは、サプリメントを摂取する目的によって変わります。

サプリメントにも禁忌があります

サプリメントを摂取する時に最も気を付けなければならないことはそのサプリメントの成分を禁忌とする薬品があるということです。

たとえばセントジョーンズワートなどはごく気軽に摂取されるサプリメントですが、心臓病の治療薬を使用している人が摂取すると治療薬の効力を抑制してしまいます。薬が効きにくいために病気を悪化させてしまう恐れがあります。

ビタミンKは骨粗しょう症を緩和する栄養素ですが、脳梗塞や心筋梗塞などの治療中の方にはおすすめできません。ビタミンKが血栓や梗塞を作りやすくする可能性があるからです。

ひどい下痢症状がある人がマグネシウムを摂取すると下痢を悪化させてしまうことがあります。マグネシウムは便秘薬にも使用されている便を柔らかくする成分だからです。

ビタミンKやマグネシウムなどはごく普通のビタミン剤や栄養補強サプリに含まれている成分です。持病がある方、現在病気治療中の方は必ず医師に相談してからサプリメントを摂りましょう。

またサプリメント同士でも悪影響を及ぼしあうものがあります。サプリメントを摂取するときには必ずそのメーカーに飲み合わせの確認をしましょう。逆に言えばそのような問い合わせに確実な答えを返せる体制を持っているメーカーのサプリメントを選ぶことが大切です。

妊娠中、不妊治療中、授乳中のサプリは要注意!

妊娠中に病気にかかってしまっても安易に薬を飲んではいけないことはよく知られていることです。しかし、つわりがひどい時などはサプリメントで栄養を補いたいときもあります。

サプリメントの中には、「妊娠時や授乳中の栄養補給に」と明記したものもありますが妊婦固有の症状があるかもしれないので、妊娠中にサプリメントを摂取するときには必ず医師に確認しましょう。これは不妊治療中の方にも授乳中の方にも言えることです。

本当に効果があるの?

サプリメントでも固有の成分を凝縮したものの中には経口摂取して本当に効果があると確認されていないものがたくさんあります。

たとえばコラーゲンなどは経口摂取した場合、体内で分解されて普通のタンパク質になってしまいます。であれば、コラーゲンは肌に直接塗る方が効果的だということになります。

また、、血管のない器官には経口摂取した成分はその器官には届きようがないのです。ヒアルロン酸などは、医療現場では注射で関節に直接注入する方法がとられています。

ある種のサプリメントが経口摂取して効果があるのかどうかという問題は研究中のものがほとんどです。実際に効果をあげたという報告もあり、また、無駄だという報告もあります。また、全く別の効果が確認されていることもあります。

とかく、老化防止、美容効果をうたうサプリメントには高価なものが多いものです。研究結果が明確になるまで、直接塗ったり医師に注射してもらったりする方が利口かもしれません。

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