食の知識&健康

熱中症予防と冷え症・・・シニアの夏の上手な過ごし方

気温が30度を超えると気を付けたいのが熱中症です。熱中症は、特別な体質の人がかかるものではなく老若男女、誰でもが注意しなければいけないものです。特に基礎体力が落ちてきているシニアが熱中症にかかると重篤化して時には命を落とすこともあります。

一方で、もともと冷え症の人が暑い季節に薄着をしたり冷房をしたりして戻り冷え症になることも少なくありません。「冷え症の人は熱中症になりにくい」なんていうことはなくて、両方のリスクが同時に存在するのです。場合によっては、冷え症が熱中症リスクを高めることもあります。

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熱中症のメカニズム

体温調節は、皮膚の表面から熱を放出することと、汗を蒸発させることによって気化熱を体から奪うという二つの仕組みで成り立っています。気温が上がって盛んに発汗することによって起きる水分と塩分の不足が熱中症です。

気温が体温より高くなると体温は放出できなくなり、その上に湿度が高くなると汗は蒸発できずに皮膚表面に滞ります。こうなると熱は体にこもってしまいますので体温が上がります。体温が上がり続けると、心臓や脳など生命を維持する機能そのものに障害を及ぼしてしまいます

シニアの場合は体温調節機能が衰えていて、暑さや寒さを感じにくくなっている場合があります。

熱中症の予防

室温が29度以上、または湿度が70%以上になればエアコンを使いましょう。

特に就寝中は室温を28度に設定して出来るだけなら一晩中使いましょう。

こまめに水分を摂りましょう。

お茶、コーヒーなどのカフェインを含む飲料、ビール、チューハイなどのアルコール飲料は利尿作用があるので水分補給にはなりません。

熱中症対策として適切な水分としては、塩分と糖分を含んだイオン飲料が理想的です。市販のイオン飲料や経口補水液を常備しておきましょう。特に、ウオーキングやゴルフなどの時には必ず携帯しましょう。

冷え性のメカニズム

体温調節機能の失調

夏も冬も過剰な冷暖房が効いた部屋で過ごしていると、体温調節機能が衰えてしまいます。この他にも、冷たい飲み物や食品の過剰摂取、足に合わない靴、加齢が体温調節機能の失調につながります。

血行不良

貧血、動脈硬化、血流不足、締め付けの激しい衣類などは結構不良の原因になります。

冷え性予防

体を冷やさないためには冷房を利かせすぎない事、タンクトップやキャミソールなど露出の多い服装は体を冷やす原因になります。特に素足は体を冷やす要因になります。冷たいものを過剰に飲食しないことが大切です。また、真夏でも入浴をして体の芯を温めておくことが大切です。

根本的な改善をするためには、血行を改善するために体幹を鍛える運動をしたり、栄養バランスの良い食事を心がけたりすることが不可欠になります。血行改善には、EPA・DHAの摂取も有効です。

共通するキーワードは体温調節機能の失調

熱中症は暑さで起こる体の不調です。冷え症は、体が冷えてしまう体質のことです。冷え症の人は、何らかの理由で体温調節機能が衰えて適当な体温を保持できなくなっていているのです。その体質のまま暑い季節をむかえると、体が冷えているので暑さに気付くのが遅れ熱中症を悪化させてしまうのです。

暑くて食欲がない、暑くて眠れない、こういう状況は熱中症とは言いません。この段階で、エアコンを使ったり、冷たいイオン飲料を飲んだりすれば数分で回復します。ところが、冷え症の人は暑さに気付くのが遅いのです。

それどころか、暑さに参っていても冷やしたら後が怖い?みたいな気持ちが強くて我慢してしまいます。実際、冷え症の人が冷房の中で過ごしてクーラー病になるのは珍しいことではありません。でも、クーラー病の原因は冷房ではなくて、「強すぎる冷房」です。冷やし過ぎは禁物なのです。

また、一般的に冷え症体質の人は体力が無いので、熱中症になってしまった時に重篤な症状を引き起こしやすくなります。体力を維持するためには充分な睡眠と食事が基本です。そのためにも、暑い時には適当なエアコンなどを使って食欲と快眠を確保しなければならないのです。

夏を快適に

シニアが十分に冷え性対策をしながら熱中症にならないためのポイントは自分の感覚だけで判断しないことなのです。汗をかいていなくても、これぐらい大丈夫と思っても温度計が29度以上ならエアコンを使いましょう。あまり暑くないと思っても、湿度が70度以上ならエアコンを使いましょう。特に就寝時はエアコンの温度設定を室温28度、湿度65度に設定してから休みましょう。

もし、室温28度で寒いと感じたら、通気性のいいソックスを履く、肘や膝にサポーターをして関節を冷やさないようにするなどの対策をしましょう。パジャマは薄手の通気性のいいものを着て、タオルケットなど脱ぎ着が簡単なものを用意しましょう。ベストなど寝入ってしまうと脱げないようなものは厳禁です。

シニアの中には、夜中にトイレに起きるのを嫌って室温が高くても我慢する人がいます。また、節電意識が高いのもシニアの特徴です。でも、その場合の節電は命がけだということを心得ておきましょう。

喉が乾いていなくても、水分を取りましょう。

普通は水分不足になると喉が渇き、そのタイミングで水分を摂れば水分補給ができます。ところが尿失禁などを気にして普段から水分を控えているシニアは喉の渇きに鈍感になっています。喉が乾いていなくても、トイレに立ったついでに、入浴の後、食事の際などに毎日決めた量の水分を摂りましょう。脱水症状が始まっているのに気付かないシニアはとても多いのです。

まめに手足のマッサージや軽い運動をして血流の改善を図りましょう。

運動不足は冷え症体質を助長してしまいます。

最後に

家事、外出、体操などを早朝から10時ごろまで、または夕方16時以降にして、日中の暑い時間帯にはエアコンを付けて昼寝や読書などをして過ごすとあまり暑い思いをしなくても済みます。

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