みかんはちみつには、みかんの花と同様にかんきつ類特有の香りとさわやかな酸味がありますが、クセはなく濃厚なコクと甘みを味わえます。白くて可憐なみかん花のはちみつは、国産はちみつの中で人気上昇中のはちみつです。
蜜源分類 | 果実の木 |
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結晶 | ブドウ糖が多く固まりやすい |
色 | 透明感のある金色 |
味わい | クセが少なくて、ミカンの香りがするフルーティな甘酸っぱさ |
効果・効能 | 整腸作用、咳・喉の痛み、口唇の亀裂・あれ、栄養補給 |
有名な産地 | 日本(オレンジはちみつは別ページで紹介しています。) |
おすすめレシピ | 紅茶に一番合うはちみつ。そのまま食べたり、ヨーグルトやお湯割りもおすすめです。フルーツや料理にも合います。 |
みかん花はちみつの特徴
みかんの花は、5月の初旬頃に、白い花が咲きます。他の植物の花に比べ、花びらが肉厚なのが特徴です。
みかんはちみつの産地は、みかんの産地でもあります。みかんの収穫量が多いのは、和歌山、愛媛、静岡、熊本、長崎、佐賀、広島などです。みかんの木は一般的に、表作と裏作を交互に繰り返します。表作の時は花がたくさん咲いて、みかんも豊作です。その翌年は反動でみかんの収穫が減少するのが裏作です。表作と裏作で花のつき方が違うので、採蜜が難しいはちみつです。表作・裏作によってみかんの花の質も違うようで、香りも変化します。
みかんの花は開花期間が短くて、ちょうど雨の多い季節と重なります。雨の日はみつばちがあまり外に出ないので、このような理由からも採蜜が難しい養蜂家泣かせのはちみつなのです。みかん花の花言葉は「清純」「親愛」「花嫁の喜び」。白い花のように清らかさを表しています。みかんはちみつでは、すきとおった甘みと、ほのかに香るみかんの余韻を楽しむことができます。
みかんの味がする?
「みかんの味がするはちみつなの?」と、試食してみたい蜜ナンバーワンに輝く、みかんはちみつ。蓋を開けるとふわっとみかんの香りが漂い、期待がよりいっそう膨らみます。
そのお味は!?
さわやかな酸味をもち、クセがないのにコクがある、上品な味と風味です。後味にみかんの香りが口の中にひろがります。ただ、みかんの種類によって、甘味や香りは多少違ってくるようです。
そのまま食べてもフルーティで美味しいみかんはちみつですが、紅茶との相性は抜群です。
味が濃厚なのでヨーグルトにも合うし、パンに塗っても美味しいはちみつです。果実系はちみつなだけに、フルーツにかけたり、ドレッシングの甘みにもぴったり。さっぱりとした甘酸っぱい味わいは、料理の邪魔をせず、何にでも良く合います。そのままお湯で溶くだけで、ホットみかんハニードリンクが出来上がります。焼酎と同じで、お湯で溶くとみかんはちみつの香りが際立ちます。
みかんはちみつは粘性が強く、ブドウ糖の比率が多いので結晶しやすいはちみつです。昔はあまりメジャーではありませんでしたが、最近ではアカシヤやレンゲに負けないほど人気急上昇の国産はちみつです。
はちみつの薬効と効果的な食べ方、いろいろな活用法については、次の記事で紹介しています。
みかんはちみつのおすすめ3つ
みかんはちみつは、基本国産はちみつとなります。(外国産はオレンジはちみつがあります。)国産ばかりであること、採蜜が難しい養蜂家泣かせのはちみつであることから、みかんはちみつは高価な印象がありますが、他の国産はちみつのレンゲや菜の花など国内での蜜源不足に悩まされている国産はちみつより買いやすいと思います。
その年に咲いたみかん花の新密がAmazonなどネット通販で購入できるのも嬉しいところです。どこのみかん畑で採れたのか分かるので、愛着が湧きますね。
おすすめ1
みかん山のはちみつ(蜜柑屋)
愛媛県宇和島市吉田町のみかん畑に咲く花から採蜜されるみかん山の純粋はちみつ。朝6時から昼までに採蜜する濃度の高い朝搾りのみかんはちみつは、あっさりした甘みと、みかんの風味が楽しめます。生産者は清家喜久雄さんご夫婦だそうです。
おすすめ2
国産みかんはちみつ(かの蜂)
福岡で有名な名水が湧く飛形山(標高450m)のみかん畑で採蜜されるはちみつです。みかんはちみつ特有の風味があり、さっぱりとして甘酸っぱい味わいです。みかんの品種は「立花みかん」で、甘さ控えめの上品な香りと味が特徴です。
おすすめ3
熊本産みかんはちみつ(ユーアンドアイ)
自然の宝庫という熊本で、みつばち達があつめた天然のみかんはちみつです。その年に採蜜したばかりの絞りたてはちみつを買うことができます。フルーティーな香りと濃厚な野生の風味が人気のようです。