現在、栄養素は知られているだけでも50種類ほどあります。ヒトの体には、これらの栄養素が機能を発揮し、効率よく利用される仕組みが整っており、多くの栄養素同士が助け合って体内で作用しています。今回は、そんな相互作用が期待でき、なおかつおいしくいただける組み合わせをご紹介します。
タラコのおにぎり
ごはんのような炭水化物がエネルギーに変わるためには、ビタミンB1が必要です。ビタミンB1が不足すると、疲れのもとである乳酸がたまる原因となったり、エネルギーにならず体脂肪として蓄積されたりしてしまいます。
ビタミンB1が多い食品には、玄米・豚肉・タラコなどがあります。疲れやすいときや夏バテしているときなどに、タラコのおにぎりを選んでみてはいかがでしょうか。
ただし、コレステロール値が高い方は、主食を玄米にするのがベターです。
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ねぎの豚肉巻き
ビタミンB1は、硫化アリルと組み合わされることによって、さらに吸収率が高まります。
硫化アリルが多い食品は、玉ねぎ・にんにく・ねぎなどです。これにより、疲れにくい体づくりが期待できます。
小松菜とパプリカの和え物
鉄分の多い小松菜は、ビタミンCが多く含まれるパプリカと一緒に摂取することにより、鉄分の吸収がさらに促されます。
海藻の味噌汁
塩分は味噌汁1杯あたりに約1.5〜2.0g含まれています。塩分中のナトリウムは、過剰に摂ると血圧に影響したり、心臓に負担がかかったりしますが、カリウムの多い海藻をたっぷりと味噌汁の具として入れることにより、ナトリウムが体外に排出されやすくなります。
各栄養素の働きを意識した組み合わせを
栄養素同士は、その組み合わせによって、働き方や生み出されるものが変わってきます。互いにうまく作用させ、栄養としての働きを高めましょう。