ユネスコの無形文化遺産に登録されたことで日本国内でも再評価されつつある和食には、洋食などには見られない魅力や栄養的な特徴がたくさんあります。
抜群の栄養バランス
和食の基本構成は、ご飯と汁物、おかず3種(主菜1品・副菜2品)からなる一汁三菜です。ご飯でエネルギー源となる炭水化物、汁物で水分、おかずでその他の栄養素(タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維など)がバランスよく摂りやすくなっています。
これに対して洋食は、肉類やチーズ・生クリームなどの乳製品を多く含むため、バランス面では高脂肪になりがちです。
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だしを利用し、油脂量が少ない
洋食が肉類や乳製品によって高脂肪になりやすいのに対し、和食はだしが利用され、油脂量が比較的少ないのが特徴です。タンパク源も、肉類よりは植物性タンパクの豆腐や納豆などの大豆製品や、良質油脂を持つ魚が中心です。
つまり、和食中心の食生活なら、高脂肪・高カロリーによる生活習慣病のリスクが軽減されるのです。
食物繊維が豊富
海藻・いも・豆・きのこ・玄米などといった日本古来の自然の産物には、食物繊維がたくさん含まれています。食物繊維には、
- コレステロール低下作用や血糖値の急な上昇を防いで糖尿病を予防する
- 血圧の上昇を防ぐ
- 便秘を予防する
などさまざまな働きがあり、生活習慣病の予防に役立ちます。
栄養バランスに優れた健康的な食生活
これらのことからもわかるように、和食は無形文化遺産登録にあたり、「栄養バランスに優れた健康的な食生活」という点でも評価されています。
私たち日本人にとっては当たり前の食事ですが、健康のためにもいま一度、和食にしかない独自の良さというものを見直してみてはいかがでしょうか。