「朝のくだものは金、昼は銀、夜は銅」というヨーロッパのことわざのように、昔からくだものを食べるのに最もふさわしいのは朝と考えられています。これにはどんな根拠があるのでしょうか?
適量を守ることが肝心
くだものは、エネルギーが不足している起床時の脳に、主なエネルギー源であるブドウ糖を効率的に補給できるため、朝に食べるのが理にかなっているとされています。
ただし、食べすぎは血糖値や中性脂肪を上げる原因にもなるので、適量を守りましょう。
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くだものの適正量、2SVとは?
農林水産省により、1日に何をどれだけ食べたらよいのかという目安が示されている「食事バランスガイド」では、くだものの適正量は2SVとして示されています。
2SVは、
- りんご 1個
- 梨 1個
- みかん 2個
- 柿 2個
- 桃 2個
- ぶどう 1房
- バナナ 2本
- キウイフルーツ 2個
に該当しますが、糖尿病の方はこの半量が目安です。
秋のくだものにはこんな栄養が!
では、秋のくだものを例に、主な健康効果を挙げてみましょう。
柿
ビタミンCが豊富で、老化・動脈硬化・心筋梗塞・貧血の予防、免疫力アップ、ストレス緩和などの働きがあります。
桃
水溶性食物繊維のペクチンが豊富で、動脈硬化予防や血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。
梨
銅があらゆる酵素の材料になるほか、ヘモグロビンの合成を助けたり活性酸素を除去したりします。
また、リグニンという食物繊維が便秘や大腸ガンの予防に働きます。
ぶどう
ブドウ糖や果糖が肉体疲労時の栄養補給に有効です。
また、アントシアニンやフラボノイド色素の強い抗酸化作用により、動脈硬化予防が期待されます。
加工品ではダメ?
缶詰やジュースでは糖分の量が格段に増えてしまいますので、くだものは生の形で摂るのがおすすめです。