食の知識&健康

キノコの不思議 〜 キノコを知ってキノコ嫌いを克服しよう!

キノコの正体

今回のキノコの不思議探しは、キノコは野菜なのか? キノコは何故、野菜売り場に並んでいるのか?という素朴な疑問から始まりました。そして、キノコは野菜ではない、植物でもない「菌類」という生物であるという事が分かった訳ですが、まだまだありますキノコの不思議!! 中でも極めつけは、私たちが普段見慣れた傘のようなルックスは、キノコの本体ではないという事でしょう。

キノコの本体は見えない!

キノコと言えば、傘があって、その傘の下にヒダがあって、そこから軸が伸びている姿を想像してしまいますが、実際には驚くほど多くの形状のものが存在します。しかも、私たちが美味しく頂く傘や軸は、キノコの本体ではないのです。ではでは、キノコの本体はどこにあって、どのような形をしているのでしょうか? 是非とも見たいものですよねぇ。

でも、残念ながら、冷蔵庫のエノキやエリンギを取り出しても見る事が出来ません。もちろん、立派なマツタケを手に取っても同様です。

もし、キノコの本性を知りたければ、キッチンではなく、虫眼鏡を持って浴室にGOです。そこにカビが生えていればラッキー!! そのカビを虫眼鏡で観察してみましょう。カビという生物は、細い糸の束である事が分かります。そして、その糸の束そのものがカビ本体ですが、実はキノコもカビと同じ菌類の生物ですから、同様に糸の束として肉体を形成しているのです。

そもそも、植物ではない菌類たちは、種を撒いて芽を出し、花を咲かせ、実を付けるという生命体ではありません。菌類の命の源は「胞子(ほうし)」で、その胞子が定着し、発芽するところから彼らの一生は始まります。

ちなみに、胞子は5マイクロメートルから10マイクロメートルという1000分の1ミリメートルの粒子ですから、私たち人間の肉眼で見る事は出来ません。しかし、その胞子が発芽すると、細長い糸のような物体に変身します。この糸が「菌糸(きんし)」と呼ばれる細胞で、菌類たちの体を作ります。ただし、何度分裂を繰り返しても、太くはならず、次々と糸が増えるだけです。とは言え、それが束になって綿のような塊になったり、枝分かれして広がって行くと、浴室の壁に張り付いているカビのように目撃出来るようになる訳です。

もちろん、キノコでも、ある程度細胞分裂を繰り返し、菌糸が増えて来ると肉眼で観察できるようになります。そこには、細い糸を編んだり束ねたりして作られた綿飴のような個体や蜘蛛の巣のような個体があるはず!! そして、この菌糸の塊こそがキノコの本体です。ただし、キノコの場合、菌糸は土の中や木の中に張っているため、八百屋さんやスーパーで買って来たキノコを切り刻んでも見る事が出来ないのです。

ですから、何が何でもキノコの本体が見たいと思えば、キノコの生えている部分の土を掘ればいい訳ですが、キノコの菌糸体は見た目も感触も、決して心地よいものではありません。ネバネバしていて、触ると糸を引くように伸び、まるで蜘蛛の巣みたいです。なので、親子でキノコの素顔を学ばれるのであれば、宮崎駿(みやざきはやお)監督の代表作である「風の谷のナウシカ」という映画をご覧になる事をお薦めします。その中に、菌類たちの生態が鮮明に描かれています。映画の中では毒ガスを排出するカビばかりが登場しますが、美味しいキノコの菌糸も形態的には同じです。

キノコとカビは紙一重!

多くのキノコは乾燥や熱に弱いため、最も大切な本体は、土の中や木の中にすっぽりと埋めています。ならば、普段私たちが美味しく頂いているキノコの軸や傘の部分は何かと言えば、本体から伸びる突起物。草木で言うと、軸は茎や幹や枝に当たる部位で、傘は花に当たる部位です。正式には、キノコの軸は「柄(え)」キノコの傘は「子実体(しじつたい)」と言います。

そう、キノコの傘は、子種となる胞子を生成する部位で、傘を持たないキノコはないと言っていいでしょう。しかも、キノコだけに限らず、菌類は皆、子実体を持ち、そこで胞子を生成して命を受け継いでいます。ただ、子実体の場所や形、大きさはいろいろ!! 例えばカビの場合だと、糸状の本体の先端が子実体の機能を兼ね備えていて、そこで胞子を作ります。そのため、キノコのように突起物として確認する事が難しいのです。

実は、この子実体の大きさこそが運命の分かれ道! 人の肉眼で観察出来る程度の大きさがあれば「キノコ」顕微鏡で見ないと分からないレベルの大きさなら「カビ」に分類されます。そして、前者は多くの人に好かれますが、後者は嫌われがちになるという訳です。

けれど、キノコもカビも構造的な違いは殆どなく、カビにも血圧やコレステロール値を下げる効果を持つと言われる「キチン」や免疫力を高めると言われる「グルカン」が豊富に含まれています。となると、巨大化し、子実体が人の肉眼で観測出来るようになれば、キノコとして嘱託に乗っても不思議ではないでしょう。

そう、まるきり違う、何が何でも区別したいキノコとカビですが、実際にはカビ一重ならぬ紙一重で、恐ろしく目のいい人にはキノコに見えるカビもいれば、芽の悪い人が見ればカビになるキノコもいるという訳!! そのため、カビとの切り分けをするために便宜上付けられたグループ名が『キノコ』なのです。

子嚢菌類と担子菌類

という事で、実際には菌類にキノコという区分は存在しませんキノコは菌界に所属する「担子菌類(たんしきんるい)」と「子嚢菌類(しのうきんるい)」のうち、子実体が人の肉眼で観測出来る一部の生物の総称であり、通称です

そして、その子実体の中に「子嚢(しのう)」と呼ばれる袋を作り、その中に胞子を生成するキノコが『子嚢菌類』」。同じく子実体の中に「担子器(たんしき)」と呼ばれる管を作り、その周囲に胞子を生成するのが『担子菌類』です。菌界に所属する菌類全体では子嚢菌類が一番多く、担子菌類は30%くらいですが、なじみのあるキノコは殆どが担子菌類だと見ていいでしょう。

もちろん、子嚢菌類にもチャワンタケ科をはじめ多くのキノコが所属していますが、知名度の高い食用キノコとしてはトリフ程度。他に、毒キノコとして有名なカエンタケも子嚢菌類です。それに対し、担子菌類には、シメジ科のシイタケ・マツタケ・シメジ・エノキをはじめ、ヒラタケ科のヒラタケ・エリンギ、そして、キクラゲやマッシュルーム、フクロタケも含まれます。という事で、これ以降は、主に担子菌類の不思議について見て行く事にしましょう。高級食材のトリュフは少々縁遠い食材でもありますしね。

[スポンサーリンク]

巣ごもりに栄養を!

栄養士の献立を簡単レシピでお届け!

【選べる4つのミールキット】

1食あたり300円で栄養バランスもお墨付きです。

無駄な食材なし! 危険な買い出しにいく必要なし!

感染防止に、免疫力を強化して乗り切ろう。
巣ごもりに栄養を!

お読み頂きありがとうございます

もし宜しければシェアをお願い致します。



おすすめ

[スポンサーリンク]