ムカデノリには、カルシウムやタンパク質、炭水化物、ビタミンB1・B2が含まれています。3〜5月頃が旬で、藻体は柔らかく、ぷるんとした食感を味わえますが、市場ではほとんど入荷することがなく、やや高値です。

マツモは、ビタミン・ミネラルなどの栄養を豊富に含む食材で、乾燥させたものを炙った「焼きマツモ」や吸い物の具などに利用するのが一般的です。

ふのりには、ビタミンやミネラルのほか、フノランが含まれています。天日乾燥後に水に浸して戻したものが刺身のツマ、酢の物、吸い物の具などに利用されます。

ヒトエグサには、食物繊維やナトリウム、カリウム、カルシウム、ビタミンA、葉酸が含まれています。旬の冬から春にかけてのヒトエグサは柔らかく、香りも高くなっています。

とさかのりは刺身のツマとして知られる赤い海藻で、赤とさかとも呼ばれています。脂質、ヨウ素、ビタミンKが含まれています。

水前寺のりには、鉄やカルシウム、ビタミンK、マンガン、サクランが多く含まれています。購入した水前寺のりは硬く、そのまま食べることはできないため、たっぷりの水に30分程度浸してから調理しましょう。水で戻せば約10倍にまで膨らみます。

海ぶどうには、食物繊維やカルシウム、鉄が多く含まれています。海ぶどうというのは沖縄や鹿児島での呼び方で、他にグリーンキャビアという呼び方もあります。緑色の丸い粒状で、プチプチした食感が特徴です。

川のりはカワノリ科カワノリ属の淡水の藻類で、渓流の岩石に着生するため、川のりとして食用にしますが、取れる量が少なく大変貴重な食材です。ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

おごのりには、ナトリウムやカルシウム、食物繊維、鉄、ビタミンA、亜鉛が含まれています。おごのりは、取ってそのまま食べたり近縁種などを食べたりすると食中毒を起こし、最悪の場合は死に至るという例が国内だけでもいくつもあるため、食用のおごのりのみを食べるよう注意が必要です。

えごのりには、カルシウムやタンパク質、ビタミンB12・Kが含まれています。イギス科エゴノリ属の紅藻類で、刺身のつまなどにするオゴノリとは別種です。

岩のりとは、波の荒い外海の岩場に自生しているアマノリなどの天然海苔のことをいいます。ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

あらめはビタミンやミネラルなどの栄養を豊富に含み、煮物や炒め物、揚げ物、吸い物、酢の物などに利用されます。ひじきに似ていますが別の種類の海藻です。