おろしにんにくには、アリシンやモリブデン、セレンなどが含まれています。チューブ入りのおろしにんにくには、カサ増し材料としてのでんぷんや粘りを出すためのソルビトールなどが含まれることもあるため、気にする方は手づくりがおすすめです。

ガーリックパウダーはニンニクを乾燥させて粉末化したもので、ニンニク粉ともいいます。ガーリックパウダーには、アホエン、ビタミンB6、銅などが含まれています。

ナツメグには、α-ピネンやβ-ピネン、ゲラニオール、ミリスチン、オイゲノール、リモネン、ターピネオール、リナロールが含まれています。日本では古くから健胃剤として用いられていますが、大量に摂ると眠気をも催したり陶酔感を引き起こしたりするおそれがあるため、注意が必要です。

粉唐辛子とは赤く熟した唐辛子（カイエン）の実を乾燥させて粉末化したもののことをいい、カイエンペッパーまたはカイエンヌペッパーとも呼ばれています。カプサイシンが多く含まれています。

チリパウダー（chili powder）はアメリカで発明された混合香辛料と呼ばれるもので、チリペッパーの粉末にオレガノ、ディル、ニンニク、クミンなどの香辛料を混ぜて作られる赤い粉末状の香辛料です。β-カロテンやカリウム、β-クリプトキサンチンが含まれています。

独特のすがすがしい香りとほろ苦さ、少し舌がしびれるような辛味が特徴のタイムは、肉類の生臭さを消すのに最適なハーブです。タイムには、チモールやカルバクロール、ゲラニオール、P-シメン、ボルネオール、リナロール、フラボンが含まれています。

セージには、シネオールやカンファー、ボルネオールなどが含まれています。セージの原産地は地中海沿岸で、古代ギリシャやローマでは、薬効をもつ植物として学者たちから高い評価と支持を受け、広く用いられていました。

乾燥させた生姜を粉状にした「しょうがパウダー」は日本ではあまりなじみがない食材かもしれませんが、欧米では「ジンジャーパウダー」という名で一般的に使われています。しょうがパウダーには、炭水化物やタンパク質、脂質、マンガン、鉄などが含まれています。

シナモンには、シンナムアルデヒドやオイゲノール、α-ピネン、β-ピネンが含まれています。シナモンは苦味と甘味が混じった清涼感のある香りが特徴で、スティックタイプは噛むと辛味も感じられます。

山椒は日本生まれのスパイスで、木の芽と呼ばれる若葉や熟した果実を乾燥させたものです。山椒には、ジテルペンやフェランドレン、ゲラニオール、リモネン、サンショオールが含まれています。

コショウには、ピペリンやα-ピネン、リモネン、α-フェランドレン、β-カリオフィレン、イソピペリン、シャビシン、イソシャビシンなどが含まれています。インドのアーユルベーダでは、コショウは体の老廃物や脂肪を除去するとされています。

すだちは果皮が薄くてハリがあり、持ったときに重く感じるものを選びましょう。特に、果皮がしっかりとかたく緑色の濃いものが上質といわれています。すだちには、ビタミンCやカリウム、クエン酸、フラボノイド、テルペン、食物繊維が含まれています。