アーティチョークは地中海沿岸が原産のキク科チョウセンアザミ属に属する多年草で、英語圏ではキクイモやチョロギもアーティチョークと呼ばれるため、区別してグローブアーティチョークとも呼ばれます。
日本では若いつぼみを食用として用いる野菜というイメージが強いのに対し、ヨーロッパでは古くから食用・薬用として用いられてきました。
和名はチョウセンアザミですが、日本には江戸時代にオランダから伝わりました。栽培条件が合わないことなどから当時は普及しなかったものの、戦後フレンチやイタリアンが普及するとともに少しずつ食用として認知され、現在では健康食材として女性に人気があります。
健胃・強肝作用
アーティチョークの葉に含まれるシナリンという成分には、肝臓の解毒作用や胆汁分泌を促進させる働きがあり、肝臓への負担を軽減したり、損傷を受けた肝細胞の回復を促進したりするほか、二日酔いや吐き気などを抑えるのにも役立つといわれています。
また、シナリンなどの苦味物質には消化器の働きを向上させる働きがあり、食べすぎや夏バテ、体調不良による食欲不振や胃もたれの解消にも有効とされています。さらに、この苦味物質には神経の強壮効果もあると考えられているため、神経性の食欲不振にも役立つと考えられています。
生活習慣病予防
アーティチョーク茶は肝機能を向上させることによるデトックス・脂肪分解促進効果や、コレステロール値の正常化に役立つとされるフィトステロール、血中中性脂肪を減少させるイヌリンを含むことから、生活習慣病予防にも有効と考えられています。
また、シナリンには味蕾の甘味受容体の働きを阻害し、その後に食べるものの甘味を強く感じさせるという性質があります。食前にアーティチョーク茶を飲むことで糖分の量を減らすことに役立つ可能性があるため、糖尿病予防やダイエットサポートにも有効といえるかもしれません。
むくみの予防・解消
アーティチョーク茶には、アルコール分解促進作用に加えて利尿作用もあるため、お酒を飲んだ翌日のむくみ予防にも適しているといわれています。もちろん、お酒が入っていない場合でも余分な水分の排出を促してくれるため、日常的なむくみの予防・解消も期待できます。
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そのほか、アーティチョーク茶には、うがいをすることによる口臭予防や、茶葉を入浴剤代わりに利用することによる肌荒れ防止・便秘解消・冷え性改善といった、外用でも期待できる効果があるとされています。
ただし、ヨモギなどのキク科植物にアレルギーのある方や、胆石・胆管障害など肝臓疾患のある方、妊娠中・授乳中の方はアーティチョーク茶の飲用を控えてください。