ピーチティーは紅茶の茶葉をベースとして桃のエキスや香りを着香して作られるもので、紅茶そのものの香りや味を楽しむというよりも、桃の香りを楽しむためのフレーバーティーです。甘く芳醇な熟した桃のエッセンスを使用したものやみずみずしい白桃の若葉をブレンドしたものなどさまざまな種類があり、好みによって選べるのが魅力です。
ピーチティーに期待できる効果・効能
抗菌作用
桃特有の甘い香りはポリフェノールの一種で香り成分のクマリンによるものです。クマリンは抗菌作用が高く、風邪やインフルエンザなどのウイルスや細菌の侵入・増殖を防ぐ効果があるといわれています。
血液サラサラ効果
クマリンには抗血液凝固作用もあり、血液をサラサラにする効果が期待できるため、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの発症リスクを抑えることができるほか、血流が改善されることによって代謝がアップするため、むくみの解消やダイエットにも有効とされています。
更年期障害の症状の緩和
クマリンは女性ホルモンとして知られるエストロゲンと似たような働きを担っているとされているため、ホルモンバランスが乱れることによって起こる不快な症状や更年期障害の症状の緩和などにも役立つといわれています。
アンチエイジング効果
桃に含まれるビタミンEやナイアシンの量はウナギ並みで、桃1個がウナギ1/4切分にも相当するといわれています。ビタミンEは粘膜や細胞膜、皮膚を健康に保つ働きがあるため、アンチエイジングに必要不可欠な栄養素と考えられています。ナイアシンは代謝に重要な働きを担っているため、ダイエットなどにも効果的といわれています。
ピーチティーの淹れ方(リーフタイプの場合)
リーフタイプのピーチティーの淹れ方は、ティースプーンに山盛り3杯ほどの茶葉に沸騰したお湯を注いで1分ほど蒸らすだけでとても簡単です。紅茶の渋味が桃の香りやうま味を損なってしまうため、一般的な紅茶よりも短めの抽出時間にするのがポイントです。
ホットだけでなく、夏にはアイスで飲むのもおすすめです。冷蔵庫の中でじっくりと抽出すると、加熱しない分フレッシュな味わいを楽しめるほか、ビタミンなどの有効成分も壊れないため、栄養を無駄なく摂取できます。
ストレートで飲むのがおすすめですが、甘味を足す場合は砂糖よりもハチミツやメープルシロップなどを使用するとよりヘルシーです。
ピーチティーには、リーフタイプのほかにもお湯を注ぐだけで手軽に飲めるものが豊富に揃っており、ストレートタイプだけでなく、白桃や黄桃がブレンドされたもの、マンゴーやパッションフルーツなどほかのフルーツエキスがブレンドされたものなど、さまざまなタイプのものから選ぶことができます。
ただし、砂糖などを加えて桃の甘さを再現したタイプのものもあるため、ダイエット中の方は注意が必要です。また、桃の果汁エキスではなく香料が使用されているものもあるので、添加物が気になる場合は購入の際に成分表などをチェックするのがおすすめです。