アールグレイは紅茶のフレーバーティーの一種で、強い香りを好むイギリス人のために、龍眼を使って作られたラプサン・スーチョンという中国茶を真似てイギリスで作られたお茶です。

セイロンというのはスリランカで栽培された茶葉で製造される紅茶の総称です。セイロンには世界三大紅茶のひとつとされるウバをはじめさまざまな種類があり、いずれも世界中で広く愛飲されています。

キーモンは中国の安徽省祁門で収穫される紅茶で、キーマンまたはキームンとも呼ばれています。ヨーロッパに多く輸出されており、「中国茶のブルゴーニュ酒」とも呼ばれるように、アジア特有の味わいと香りが珍重されています。

ウバ、ディンブラと並ぶセイロンティーとして知られるヌワラエリアは、強く華やかな香りが特徴であるため、「セイロン紅茶のシャンパン」と呼ばれています。ウバやディンブラと同じくハイグロウンティーに該当します。

ダージリン、キーモンと並んで世界三大紅茶の一つとされるウバは、スリランカの中央高地の東側に位置する標高1300メートル以上のところにある工場で作られるハイグロウンティーで、6～9月に摘まれた茶葉が特においしいといわれています。

アッサムはヒマラヤ山脈のアッサム地方で生産されている、インドで最も生産量の多いポピュラーな紅茶です。1839年にイギリスに輸出されるようになって以降、インド紅茶を代表する紅茶としての地位を確立するようになりました。

ダージリンはスリランカのウバ、中国のキーモンと並ぶ世界三大紅茶のひとつです。「マスカットフレーバー」と称される豊かな香りと風味が特徴で、「紅茶のシャンパン」とも呼ばれます。収穫時期によって味や香り、水色が異なります。

胖大海は中国原産のアオイ科のバンダイカイジュの種子で、大海・莫大海・莫大とも呼ばれます。日本では、乾燥した胖大海を戻して種子を除いた果肉を、刺身のつまや懐石料理の酢の物、寒天寄せなどに用いることもあります。

八宝茶はもともと中国・回族の伝統的な飲み物で、地方や風土、目的に合わせさまざまなブレンドがあるのが特徴です。近年、中国ではデトックスやリラックスなどの効果が認められて市場にも多く出回るようになっています。

凍頂烏龍茶は台湾4大銘茶のひとつとされる青茶の一種で、19世紀中頃に地方科挙の林凰池が中国大陸から伝わった茶の苗を台湾の凍頂山で栽培したのが始まりです。アジア圏はもちろんヨーロッパでも高い人気を誇るお茶となっています。

色種茶は中国・福建省の安渓やショウ州で本山・梅占・福雲という品種をブレンドして作られる烏龍茶で、さっぱりとした爽やかな香りが特徴です。生産量が多く、烏龍茶のシェアの半分ほどを占めるポピュラーなお茶として親しまれています。

水仙茶は水仙種の茶樹から作られる中国茶です。ローストが効いていて、甘味を含んだ独特の芳香を持っており、赤褐色の鮮やかな水色をしています。水仙茶の生産量は多く、全烏龍茶の半分弱を占めています。