コエンザイムQ10は、心臓の薬が規制緩和されたもので、アンチエイジングケアのサプリメントに活用されています。
コエンザイムQ10が良く効くのは、老化予防、ストレスが多い人、生活が不規則、動悸や息ぎれがする、循環器系の病気予防、運動能力の向上などに効き目があるとされています。
コエンザイムQ10の効能
コエンザイムQ10は、「究極の若返り栄養素」と呼ばれ、日常生活を送る上で必要な細胞エネルギーを作り出すために欠かすことのできない最も重要な栄養素です。アメリカでは1980年代からサプリメントとして飲まれています。
人間が生きていく上で基本となるエネルギー活動を担う成分として「ATP」(アデノシン三リン酸)があります。このATPを作るためになくてはならない物質がコエンザイムQ10です。例えば、コエンザイムQ10が不足するとATPが十分に作られないため、内臓に負担がかかったり、病気になりやすくなったりします。特に、多量のエネルギーが必要な心臓、血管、筋肉に集中的に存在しています。
コエンザイムQ10には、抗酸化物質の中でも非常に強い効能があり、活性酸素の増加を抑える働きがあるため、血栓防止や悪玉コレステロールの酸化防止などに役立ちます。また、肌を若返らせ、脂肪をエネルギーに変え排出する作用があることから、美容面においても注目が集まっています。
しかし、体内のコエンザイムQ10は、体内での生産は20歳前後をピークに急激に低下し、40歳前後から急速に激減すると言われています。しかも、年齢を重ねることで健康上のトラブルも増え始め、より多くのコエンザイムQ10の摂取が必要です。
ただ、食品に含まれるコエンザイムQ10の量はそれほど多くないため、サプリメントによる補助が効果的です。
コエンザイムQ10の働き
コエンザイムQ10は以前はビタミンQと呼ばれていました。しかし、コエンザイムQ10が体内で合成できるため、現在ではビタミン様物質とされています。物質名をユビキノンといいます。生物の細胞膜やミトコンドリア内に存在する成分で電子伝達の仲介を果たすものです。
電子伝達とは生体の細胞から細胞へ電子を伝達させながら生命活動をすることです。血流、心臓の動き、呼吸など生命活動の源になることから、筋肉の動きまですべての生命活動は電子伝達によって行われています。
コエンザイムQ10は、生命活動に必要なエネルギーを生み出すのに大きく貢献しています。また、コエンザイムQ10は非常に強い抗酸化作用を持っているので老化防止成分としても注目されています。
体内での作用
体内でコエンザイムQ10を合成する時には、チロシンというアミノ酸とアセチルCoAが原料になります。20代を過ぎた頃から体内での合成能力が大きく減少するため加齢とともに食材で補うウェイトが高くなります。
コエンザイムQ10は、赤血球以外の体内のあらゆる細胞に存在しますが、特に心臓、腎臓、呼吸器などに多く存在します。そのため、コエンザイムQ10は以前は心臓病の薬として使われていました。しかし今は医薬品としての認可は取り下げられています。
とはいえ、コエンザイムQ10が心臓の働きに大きな影響を及ぼす成分であることには違いありません。生命活動の為のエネルギーを作る作用に深くかかわっているので体力を保ち疲労を回復させる作用があります。
また、コエンザイムQ10は強い抗酸化作用があることでも知られています。血管組織では動脈硬化を予防し、皮膚ではシワやタルミを予防します。生殖機能の衰え、関節痛、骨粗しょう症など、ありとあらゆる老化を防止する作用があるのです。
さらにコエンザイムQ10は、抗酸化成分であるビタミンE(別名、若返りのビタミン)の酸化物質「ビタミンEラジカル」をビタミンEに再生する力があります。
つまり、酸化したビタミンEをコエンザイムQ10が再生するということです。
コエンザイムQ10欠乏症
コエンザイムQ10が欠乏すると、エネルギー不足になり疲れやすくて疲れが回復しにくい体質になります。また、いわゆる老化現象が早くおきるために、動脈硬化、不妊、心臓病、免疫力の低下、歯周病、しわ、白髪、筋肉不足、骨粗しょう症など老化現象が早まります。
コエンザイムQ10過剰症
現在、コエンザイムQ10の過剰摂取による症状は特に報告されていません。比較的安全な成分ではありますが、過剰摂取に関してはまだ研究が進んでいないというのが現状です。サプリメントで摂取する時には必ず容量を守りましょう。
コエンザイムQ10を含む食品
いわし、さば、かつお、まぐろ、イカなどの魚類、豚肉、牛肉、レバー、ピーナッツ、大豆、ブロッコリー、ほうれん草、ゴマ油などに含まれています。
熱に強く脂溶性なので、汁物よりは炒め物や揚げ物にしたほうが効率よく摂取できます。サプリメントでコエンザイムQ10を摂取する時には油分がある食事をした直後に摂取することをお勧めします。
体内合成の原料になるチロシンはバナナ、アボカド、リンゴ、乳製品、タケノコに多く含まれています。
コエンザイムQ10の生成を阻害するもの
コレステロール降下薬のスタチンはコエンザイムQ10の体内合成を阻害するので、スタチンを服用すると体内のコエンザイムQ10が減少します。スタチンを服用する時にはコエンザイムQ10も同時に服用しましょう。
コエンザイムQ10の体内合成のピークは20代です。20代を過ぎれば食事などで補うことが望ましいのですが、コエンザイムQ10を含む食品には脂質が多く、また、脂質が多いほうがコエンザイムQ10の吸収率があがります。適度な脂質は必要ですが、カロリーオーバーにならないように注意が必要です。
コエンザイムQ10を効果的に摂取するには?
食事からもコエンザイムQ10は補給できますが、食品に含まれる量はあまり多くないので、1日に必要な摂取量を取り入れようとすると、多くの食事をしなければなりません。例えばコエンザイムQ10を60mg補給するためには、イワシで12匹分、ブロッコリーで4.5kg、牛肉で約2,000g(ステーキ13枚相当)が必要です。
そのため、サプリメントによる摂取が一般的とされています。
コエンザイムQ10サプリメントの種類と飲み方
コエンザイムQ10は、錠剤、ソフトカプセルなどがあります。コエンザイムQ10は脂溶性なので、錠剤は油と一緒に摂らないとあまり吸収されません。
1970年代にコエンザイムQ10の量産化に成功した日清ファルマの「コーキューリブロン」は吸収率を高めるためにソフトカプセル状にしています。
コエンザイムQ10の飲み方として、体重1キロ当たり2mgがおすすめです。
コエンザイムQ10の人気サプリメント
Amazonベストセラー1位
ディアナチュラ コエンザイムQ10 60粒
Amazonで堂々のベストセラーNo.1は、アサヒ・ディアナチュラのコエンザイムQ10です。1日目安量2粒で、コエンザイムQ10が90mg摂取できます。11種のビタミンも配合されています。
Amazonベストセラー2位
リケン 還元型コエンザイムQ10 60粒
還元型コエンザイムQ10が100mg(1日目安量2粒中)配合されたサプリメントです。脂質を酸化から守るビタミンEも含有されています。
Amazonベストセラー3位
DHC コエンザイムQ10 包接体 60日分 120粒
吸収力の高いコエンザイムQ10包接体が配合されています。1日2粒目安で90mgのコエンザイムQ10が摂取できます。60日分で1,356円と安価で、コスパの高い商品です。
Amazonベストセラー4位
小林製薬の栄養補助食品 コエンザイムQ10 α-リポ酸 L-カルニチン 約30日分 60粒
1粒中にコエンザイムQ10が15mg、α-リポ酸が15mg、L-カルニチンが90mg配合されています。これらは食事をエネルギーに変える3つの成分です。このサプリメントは、L-カルニチン部門でAmazonベストセラーNo.1のサプリメントでもあります。
Amazonベストセラー5位
大塚製薬 ネイチャーメイド コエンザイムQ10 50粒
大塚製薬・ネイチャーメイドのコエンザイムQ10では、1粒で30mg、2粒で60mgのコエンザイムQ10が補給できます。ソフトカプセルタイプで飲みやすく、1日の目安量を30〜60mgにしたい方におすすめです。
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コエンザイムQ10 おさらい
コエンザイムQ10(キューテン)は、別名、「補酵素Q(補酵素Q10)」「ビタミンQ」「CoQ10」「ユビデカレノン」「ユビノキン」とも呼ばれています。
心臓や肺など循環器系疾患の症状の改善および予防に役立ちます。不整脈、心不全、浮腫、肝肥大、肺うっ血の解消にも有効です。小麦胚芽、ビール酵母、動物のレバーなどに多く含まれています。
コエンザイムQ10は、身体中のあらゆる細胞の中に存在し、ヒトが生きていくために無くてはならない働きをしている成分です。体内で合成される成分ですが、体内で合成される量は20歳頃がピークで、その後は加齢とともに減少していき、特に40歳を過ぎると急減すると言われています。
食材に含まれるコエンザイムQ10の量は少なく、健康な身体を維持するためには、サプリメントで補充するのが効果的です。
コエンザイムQ10が不足すると、細胞内のミトコンドリアが作り出すエネルギーが十分に作り出せず身体を維持していく活動エネルギーが失われます。また、細胞を活性酸素の悪影響から強力に守る強い抗酸化力で、老化を防ぎ若々しい身体が維持できなくなります。
コエンザイムQ10のエネルギーを作る働きと抗酸化力によって、アンチエイジング、美肌、免疫力アップ、悪玉コレステロール低下、がん・心臓病・糖尿病・動脈硬化などの成人予防など、幅広い健康効果を得ることができます。
ヒトの体内でのコエンザイムQ10の濃度の減少率は、各臓器によって異なり、もっとも重要とも言える心臓の細胞の中のコエンザイムQ10の減少率がもっとも大きくなっています。
従って、心臓病の予防には、コエンザイムQ10を十分に補給することが重要となります。コエンザイムQ10はアンチエイジングや美肌効果が良く知られていますが、健康食品として認可される以前は、心臓病の薬として利用されていました。
コエンザイムQ10は、体内で合成される補酵素で、体内でエネルギーをつくり出すための必須成分とされています。コエンザイムQ10はすべての細胞に存在して活動しますが、とくに心臓からの血液循環を促進、筋肉にエネルギーを供給して持久力や運動能力を高める働きがあるとされます。
日本ではコエンザイムQ10は、心臓疾患に効果のある医薬品としてのみ使われてきましたが、2001年の食品規制の緩和により、健康食品として販売することが可能になりました。アメリカではすでにその数年前から、コエンザイムQ10が体が元気になるサプリメントとして高い人気を得ていたため、日本でも各メーカーから多数のコエンザイムQ10のサプリメントが登場しました。
さらに注目されているのは、コエンザイムQ10の酸化ストレスに対する作用です。酸化ストレスは喫煙や不規則な生活、ストレスなどから体内の活性酸素が増加して発生するもので、「生体内の酸化と抗酸化のバランスが崩れて酸化に傾くこと」と定義されます。
コエンザイムQ10の摂取はこの酸化を防いで、健康を維持するとの研究報告もあります。その他、コエンザイムQ10は心臓などの循環器系の病気予防やスポーツ選手の運動能力の向上にも効果が期待できそうです。