ラクトトリペプチドは、血液中で血圧を上昇させる物質を抑制する効果があります。
ラクトトリペプチドが良く効くのは、整腸作用、血圧低下、血管状態の改善などに効き目があるとされています。
ラクトトリペプチドの効能
ラクトトリペプチドとは、ヨーグルトなどの発酵乳から得られるペプチドで、乳タンパク質カゼインから生まれたアミノ酸が3つ結合した有効成分で、LTPとも訳されます。「カルピス」菌の1つである乳酸菌ラクトバチルス・ヘルベティカスから作られた酵素が発酵してできた天然成分なのです。
ラクトトリペプチドには、VPP(バリン・プロリン・プロリン)とIPP(イソロイシン・プロリン・プロリン)の2種類があることが知られています。
ラクトトリペプチドは消化酵素で分解されず、生きて腸まで届くため、整腸作用が期待できます。また、血圧に関わる酵素に働きかけ、その結果、血液中で血圧を上昇させる物質を抑制する効果があります。
また、最近の研究では、このLTPが血管に弾力性を与え、血管年齢を若くする働きがあることも発表されました。血管年齢が若くなると言うことは、血管の状態に大きな関わりのある高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果があるということです。
こういった効能もあり、トクホ(特定保健用食品)にも多く用いられるなど、今後の研究の結果も期待される成分です。
ラクトトリペプチドはアミノ酸の集合体
ラクトトリペプチドは、3つのアミノ酸が結合した構造を持っています。アミノ酸が50個以上結合するとたんぱく質と呼ばれますが、それ以下は一般的にはペプチドと呼ばれます。
ラクトトリペプチドには、アミノ酸のバリン・プロリン・プロリンが結合した「VPP」とイソロイシン・プロリン・プロリンが結合した「IPP」の2種類があります。
ラクトトリペプチドは血圧低下・血管強化に効果
ラクトトリペプチドは、乳酸菌の一つラクトバチルス・ヘルベティカスが作りだす酵素の働きでできる成分です。一般的にペプチドは経口摂取すると途中で分解され、腸まで届かないので効果は小さいと言われていますが、ラクトトリペプチドは分解されにくく腸まで届き整腸作用があります。
また、血圧を上昇させる物質の抑制作用があり、血圧上昇の抑制効果はトクホ(特定保健用食品)として認められ広く利用されています。
加齢によって血管は弾力性を失い脆くなりますが、最近の研究でラクトトリペプチドは血管に弾力性を与える働きがあることもわかりました。
血管がもろくなると命にかかわる病気を招く可能性が非常に高まります。血管年齢が高いと分かる、あるいはある程度の年齢になれば積極的にサプリメントで摂取することで血管が脆くなることで起こる病気の予防になります。