桑の葉は、血糖値の上昇を抑えて肥満も予防します。
桑の葉が良く効くのは、血糖値が高い人、肥満、コレステロール値が高い、中性脂肪値が高い、生活習慣病の予防、などに効き目があるとされています。
桑の葉の効能
桑は日本の各地で自生、または栽培されている落葉樹です。中国では古来より絹の生産だけでなく、葉や実が健康のためによいとされてきました。日本へは3世紀頃、カイコとともに伝えられたと言われています。
桑の葉は、健康維持に欠かせないミネラル類、フラボノイド類、γ-アミノ酪酸(ギャバ)、食物繊維が含まれており、なかでも食物繊維は、血糖値の上昇を抑えるだけでなく、便秘も改善します。
また、カリウムには利尿作用や、体内の水分量を整える作用があり、桑の葉を摂取することで体のむくみの改善が期待できます。
近年、桑の葉だけに含まれる特殊成分「DNJ」が発見されました。このDNJは、小腸にて糖質の消化吸収を阻害し、ブドウ糖の吸収を抑え、血糖値の上昇を抑制することが発見されることで注目されています。
この働きが、いわゆる低インシュリンダイエットの作用そのものであり、その結果、体に脂肪が蓄積されるのを防ぐため、太りにくい体質へと改善します。 また血中脂質も抑制する働きがあるとも言われてい ます。
このように、桑の葉は人間にとってもバランスのよい健康食品なのです。更に、アミノ酸の一種で、血管と肝臓から脂肪とコレステロールを減少させる効果があるGABAがそばの84倍・お茶の40倍も含んでいるとされています。このGABAの効果で、血圧を降下し、動脈硬化と中風を予防することが出来ると言われています。
桑の葉の種類と飲み方
桑の葉の有効成分を拍出して濃縮した桑の葉エキスドリンクの他、粉末、錠剤、粒、お茶などがあります。
桑の葉粉末0.8〜1.6gの摂取で、食後の血糖値が61〜77%抑制されるとの報告があります。桑の葉は食事中に摂取するのが良いでしょう。
参考サイトの紹介
桑の葉に関しては、以下のページが参考になります。
http://www.j-medical.net/diet/kuwa.html
桑の葉サプリメントの効果と注意点
桑の葉は、昔は蚕のエサになる葉として有名ですが、桑の根や樹皮も、生薬で桑白皮(そうはくひ)と呼ばれ、利尿作用、血圧降下・、血糖降下作用、解熱、咳の抑制などの効果作用があります。
また、もちろん桑の葉にも、たくさんの有効成分が含まれています。
近年になって、1-デオキシノジリマイシン(DNJ)という成分が含まれていることがわかり、この成分には血糖値の上昇を抑制する効果があることで注目されています。
血糖値を抑制するのは、DNJがブドウ糖と構造がよく似ていることから、ブドウ糖を吸収する成分と結びつき、ブドウ糖が吸収されることを阻害し、ブドウ糖を体外へ排出するからです。
この働きは、低インシュリンダイエットと同じ効果をもたらすので、その結果として、脂肪が蓄積されることを防ぎ、太りにくい体質へと改善します。
その他にも、豊富なビタミン(ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC)やミネラル(亜鉛、鉄、マグネシウム、カルシウム)、食物繊維、フラボノイド、カロテン、γ-アミノ酪酸(ギャバ)など多くの栄養効果成分が含まれており、糖尿病予防、高血圧予防、中性脂肪値低下、コレステロール低下、便秘改善、肝臓・腎臓機能アップ、ダイエット効果などがあります。
まとめ
桑の葉は古くから蚕の飼料に用いられてきた植物です。中国ではそ桑の葉を乾燥させたものが生薬として重用されてきました。この桑の葉に血糖値の上昇を抑える成分のあることがわかり、糖尿病を予防するサプリメントとして人気が高まっています。桑の葉の有効成分は、桑の葉だけに含まれるデオキシノジリマイシン(DNJ)。これまでの研究で、桑の葉のDNJが体内にあるα-グルコシダーゼという酵素の働きを阻害することがわかっています。
桑の葉の有効成分
α-グルコシダーゼは小腸に存在し、糖類をブドウ糖にまで分解、そのブドウ糖を小腸から血管へと翰送する役目を担っています。DNJの摂取により、ブドウ糖への分解と輸送、すなわち小腸からのブドウ糖吸収が妨害され、血糖値の上昇を抑えて正常化をもたらすのです。
最後に
臨床実験でも、桑の葉を摂取すると食後の血糖値の急激な上昇が抑えられました。また摂取状況を変えた実験結果から、桑の葉を食事前に摂取するより、食事中に摂取したほうが食後の血糖値を抑制することが確認されています。
さらに、桑の葉にはキャベツの60倍に相当するカルシウム、小松菜の15倍に相当する鉄分、ホウレンソウの10倍に当たるカロチンなど、現代人が摂りにくい栄養成分が豊富に含まれています。ラットを用いた実験では体重の増加を抑えたり、桑の葉に中性脂肪やコレステロール値を低下する効果が報告されています。